開発技術名
「組織培養によるフキ優良系統の選抜」
技術開発の経緯
近年、他県の産地で新品種の開発が進み、本県淡路島に古くからある産地の競争力が低下してきた。
北淡路農業改良普及センターよりの要望を受け、但馬地域の花きとともに、組織培養によるウイルスフリー化を行うと同時にそれらからの変異系統選抜について課題化した。センターで培養して育成した苗を現地で栽培し、変異系統の選抜を行った。
開発技術の内容
フキの茎頂培養等を行ってウイルスフリー苗を作出して生産者組織に培養苗を配布し、現地で培養苗系統間の比較を行い、優良系統を選抜した。
生産者組織の共同育苗施設(隔離施設)に各系統を定植し、葉柄の伸長性、地下茎等の発生による増殖性、収量等を調査し、4系統を選抜した。現在、それらを増殖して、一般栽培圃場での検証を行っている。
期待する効果
収量が20~30%増加するとともに、品質改善による市場での単価向上が期待される。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2423