開発技術名
「UV-B照射等による施設トマト高品質果実生産技術」
技術開発の経緯
UV-B照射は、多品目で病害予防や品質向上効果が確認されている。一方、トマトでは過照射による障害リスクがあり、照射条件の最適化が必要である。機能性の高い農産物へのニーズの高まりからトマトでは高リコピン品種が作出されており、これらを組み合わせ、トマトの高品質果実生産技術を開発した。
開発技術の内容
ア 中玉トマト「PR-7」(タキイ)の植物体直上1.2mの位置に、UV-B電球型蛍光灯(近接照射板セット)を5灯/100㎡設置し、毎夜23時より1.5時間×2回、インターバル1時間を挟んだ間欠照射を行う。
イ 間欠照射とすることで、縮葉や葉焼けなど障害の発生を軽減し、減収リスクを回避できる。
ウ 完熟果実のリコピン含量は、無照射に比べ10~30%増加するとともに、そのバラツキが小さくなり着色が安定する。
エ 長期長段取り栽培、自家施工を前提とし、装置類の耐用年数を5年として本技術の導入を想定した場合、10a当たりの年間費用は約12.4万円(装置に係る費用9.7万円、ランニングコスト2.7万円)となる。一方、果実の高品質化による販売単価向上、病害による収穫ロスの低減、防除労力・薬剤の削減により、年間34.5万円の導入効果が見込まれ、費用対効果は+22.2万円/10a・年と試算される。
オ 障害回避のため、植物体最上部から光源の距離を1.2m以上(瞬間放射照度15μW/c㎡未満)確保し、同地点での積算放射照度は1.4kJ/㎡/dayを目安とする。
期待する効果
ア 中玉トマト「PR-7」(タキイ)の植物体直上1.2mの位置に、UV-B電球型蛍光灯(近接照射板セット)を5灯/100㎡設置し、毎夜23時より1.5時間×2回、インターバル1時間を挟んだ間欠照射を行う。
イ 間欠照射とすることで、縮葉や葉焼けなど障害の発生を軽減し、減収リスクを回避できる。
ウ 完熟果実のリコピン含量は、無照射に比べ10~30%増加するとともに、そのバラツキが小さくなり着色が安定する。
エ 長期長段取り栽培、自家施工を前提とし、装置類の耐用年数を5年として本技術の導入を想定した場合、10a当たりの年間費用は約12.4万円(装置に係る費用9.7万円、ランニングコスト2.7万円)となる。一方、果実の高品質化による販売単価向上、病害による収穫ロスの低減、防除労力・薬剤の削減により、年間34.5万円の導入効果が見込まれ、費用対効果は+22.2万円/10a・年と試算される。
オ 障害回避のため、植物体最上部から光源の距離を1.2m以上(瞬間放射照度15μW/c㎡未満)確保し、同地点での積算放射照度は1.4kJ/㎡/dayを目安とする。
連絡先
農業技術センター農産園芸部 0790-47-2423 (作成者:渡邉 圭太)