開発技術名

9月上中旬から収穫可能なエダマメ用大豆の新品種「さとっこ姫」の育成

 

技術開発の経緯

 県内エダマメ産地では、夏大豆系のエダマメと丹波黒エダマメとの端境期になる9月に収穫できるエダマメ用大豆の品種が必要とされていた。このことから、9月下旬に収穫可能な「黒っこ姫」及び「茶っころ姫」を平成20年3月に品種登録したが、さらに9月上中旬に収穫できる品種への要望が強かった。

 

開発技術の内容

ア 平成6年に「早生ダダチャ」を母、「丹波黒」を父とした交配の後代から、9月上中旬に収穫できる系統を選抜固定し、平成24年7月「さとっこ姫」と命名して品種登録の出願を行った。
イ は種時期は、5月中旬から6月上旬までとすることで、収穫期が9月始め~20日頃まで可能である。9月下旬から収穫が始まる「黒っこ姫」と併せて1か月を通して枝豆の販売が可能となる。
ウ 収量は6月上旬は種では、600~900kg/10a、正常莢における2粒莢以上の莢比率は、55%を超える。莢及び子実は「黒っこ姫」よりやや大きく、ゆでた枝豆のショ糖含量は、ほぼ同等であり食味が優れている。

 

期待する効果

 収穫期の分散により、栽培農家の労力分散、直売所での販売期間の拡大が期待される。

 

連絡先

 北部農業技術センター 農業・加工流通部 079-674-1230