開発技術名

「栽植密度を下げることで大玉一斉収穫が可能な期間を延長できる」

 

技術開発の経緯

 加工・業務用需要が高まり、H18より農水省の研究予算を活用して試験研究を進めてきた。H19にはスクラム課題に選定され、行政・普及と連携して安定生産技術開発に取り組んできた。
 大玉キャベツの低コスト生産には一斉収穫による作業時間の短縮が有効である。需要期に安定的に出荷するためには大玉で一斉収穫が可能な期間を長くする必要がある。

 

開発技術の内容

 大玉での収穫可能期間を延長したい場合には、栽植密度を下げることが有効である。収穫可能期間を2kg以上の大玉になった時点から裂球が始まるまでとすると、収穫可能期間は秋どりの3,700株/10aで7日、4,170株で3日、冬どりではそれぞれ21日、10日となり、3,700株では4,170株に比べて約2倍長くなる。秋どりのような結球肥大が早く収穫可能期間が短い作型で特に有効である。

 

期待する効果

 早期に大玉になるため早くから一斉収穫が可能になり、大玉の安定出荷、特に気温が高い時期の作型で役立つ技術である。収穫(刈り取り)作業時間が選択収穫に比べて30%減。

 

連絡先

 農業技術センター農産園芸部 0790-47-2423