開発技術名

「レタス収穫後のマルチトンネルを利用した寒玉系キャベツの4、5月どり栽培」

 

技術開発の経緯

 淡路地域は、冬期温暖な気象条件を利用して秋から翌春にかけてレタスの多毛作が行われている。しかし、同一圃場での長年の作付けにより、ビッグベイン病などの連作障害が多発し生産性の低下が危惧される。そこで、レタスの連作を避け輪作を進めるため、レタス収穫後のマルチトンネルを利用した代替作物として端境期の4~5月どり寒玉系キャベツ栽培の確立を目指し品種・作型適応性の検討を行った。

 

開発技術の内容

 レタス後のマルチトンネルを利用することにより、キャベツの春どり栽培は、露地栽培に比べて収穫時期が2~4週間前進し、11月下旬播種、1月上旬定植によって、YR-春空やN-0553は4月下旬からの収穫が可能となった。YR-天空、さつき女王、SEは5月上旬収穫となるが、肥大性で優れた。さらに、播種時期、べた掛け栽培との組合せにより連続収穫が可能となる。

 

期待する効果

 露地栽培に比べてトンネル利用により収穫時期が2~4週間前進し、端境期の4~5月どり寒玉系キャベツ栽培が可能となる。
 代替え作物としてレタスと同等以上の30~40万円/10aの粗収益が見込まれる。

 

連絡先

 淡路農業技術センター農業部 0799-42-4880